youtubeでは話せない【知らなきゃヤバい襖】段ボール製と発泡スチロール系の話
段ボール、発砲スチロールの存在を知っているのは当然。ウチの会社では以前から賃貸の原状回復工事が半分、個人の自宅の工事が半分で、新築はほとんど扱っていない。
ある春の頃、3月の繁忙期に畳の仕事で手が足りなくなり、内装の職人に襖を襖紙でなく壁紙で施工するよう指示した。当然、クロスの機械を使用し、全面に糊を塗布。その結果、ふすまが反ってしまい、大家からかなりのクレームを受けたことを覚えている。
そのため、襖の施工を行う際には、この段ボールや発砲スチロールの存在を確認することが非常に大切だと感じる。依頼された襖がこれらの材料でできている場合、最初に断るべきだ。次に、お客様にその旨を伝えるべきだ。そして、表裏を両方施工するのが良い。この3つのポイントを頭に入れておくことが大事だと強く思う。
【知らなきゃヤバい襖】段ボール製と発泡スチロール系
段ボールや発砲スチロール製の襖は外見だけで見ると、一般的な襖と大差なく思えるかもしれない。しかし、これらの材料の特性を知らないまま施工に取りかかると、想定外の問題が出てくる。特に発砲スチロールは熱に弱く、それを考慮せずに作業すると問題が起こりやすい。
これから襖の施工や交換を検討している人々、そしてその消費者たちに言いたい。段ボールや発砲スチロール製の襖は確かに軽く、取り扱いが楽な面がある。だが、それと同時に、特別な取り扱いや配慮が求められる部分もあることを知っておくべきだ。
例えば、発砲スチロール製の襖は湿度の変化に非常に敏感で、冬の暖房や夏の冷房の影響で変形しやすい。そのため、設置場所や使用方法をよく考えないと、後で困ったことになるかもしれない。また、段ボール製の襖は水分を吸収しやすく、それにより変形や劣化が進む可能性がある。
これまでの経験から学んだことは、どんな材質の襖であれ、その特性をしっかりと把握し、適切な施工方法を選択することの重要性だ。最後に、お客様や業者としっかりとコミュニケーションをとり、一緒に最適な選択を目指す姿勢が必要だと感じる。
このブログが襖の選択や施工に関する参考となれば、それに越したことはない。
【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者4500人の襖系Youtuber
https://youtube.com/@tatami777
・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く51歳
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