youtubeでは話せない『プロが教える!帯がらの襖紙貼り替え時のシワ取り対策』の話
もう僕が襖を貼り始めた頃なので30年も前の話だが。新鳥の子と言えば【角兵衛】が主だった。帯がらも非常に貼りやすく、公営住宅などは赤の帯指定だったのでだいぶ貼ったと記憶している。
帯なんてへっちゃらと思っていたが頭をぶっ叩かれる事件が・・。
ある時、いつも使っているカタログではない糸入りの帯の発注をうけたのだがその帯が非常に癖が強くシワが戻らなかった。だいぶ失敗して返り討ちにあった頃に帯で方に先に水糊をつけて帯を最後の最後で水糊を付けるという事を発見した。通常とは逆パターンだったのだ。だいぶ勉強代としてとられたがそれはそれで良い体験をしたと思っている。
さて、その経験を得てからは、帯の特性について深く考えるようになった。常識を覆す経験は、ある意味で僕の職人生活に新たな風を吹き込んだのだ。
その後も様々な帯に出会った。一部には、僕の発見した手法でさえも通用しない厄介な帯もあった。だが、その一つ一つが新たな発見、新たな教訓をもたらしてくれた。帯と向き合い、試行錯誤する中で、その素材の魅力や、細部に至るまでの手間暇を感じることができた。それが僕の腕を磨いてくれたと言っても過言ではない。
さて、帯を扱う際に重要なのは「感覚」だ。水糊の付け方、紙の扱い方、すべてがその時々の感覚で変わってくる。マニュアルにはない、職人ならではの「感覚」が求められるのだ。それは帯の特性を見極める目、それを扱う手技、そして何よりも時間と共に磨かれる「経験」である。これがあるからこそ、最良の結果を出すことができる。
しかし、いくら経験を積んでも完璧になることはない。それが僕たち職人の世界だ。終わりなき挑戦と、それを乗り越える喜びが僕たちを駆り立てるのだ。そう、帯がらの襖紙貼り替えも同じだ。完璧な襖を目指して、僕は日々努力を続けている。
この経験を元に僕が教えることができることは、帯と向き合うことの大切さだ。そして、経験を通じて得た「感覚」を大切にすること。これが帯がらの襖紙貼り替え時のシワ取り対策に繋がるのだというところで今日の話は終わろう。
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・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
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・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有
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