youtubeでは話せない『【反りゼロへの近道!】本襖はバランスを見ながら貼れ!』の話
前段階で十分な説明をしなかったこちらのミスではあるのは承知の上だがお客様は本襖が反る事なんてまず知らない。
本襖を片面だけ貼って数日してからクレームの電話をもらった事がある。厳密には「反る可能性はありますよ」とは事前に伝えていたのだがここまで襖が反るのかそのイメージがなかったようである・・とは言うもののある程度反りの予兆はあったのだしもっと強く説明しておけばとクレームがきてから後悔した。
僕の動画内では「本襖を片面だけ貼った時に反るかどうかわからない」と解説はしているがホントの事を言えば少しはわかる。これはうまく表現できないのだが反りそうな建具は貼る前段階で骨の『見え方』に特徴があるのだ。
もちろん、それを完全に避けることはできない。反りは様々な要素によって生じ、その全てをコントロールすることは不可能だ。しかしプロフェッショナルとして、できるだけそれを最小限に抑えるための知識と経験を持っているつもりだ。それは本襖を貼る前の「骨の見え方」の見極めについての理解を深めることから始まると考える。
骨の見え方とは、材料がどのように組み合わさっているか、その形状や組成、そして何よりその独自の特性を示すものだ。これを理解することは、素材の反応を予測し、適切な措置を取るための重要な一歩となる。ただそれがどういうのかと言うのはなかなか言葉として伝えるのが難しいのである。
★あわせて読みたい僕のブロガーブログの記事
youtubeでは話せない『プロが教える!帯がらの襖紙貼り替え時のシワ取り対策』の話
https://tatami777.blogspot.com/2023/08/youtube.html
さて、先程のクレームに戻りたいと思う。僕がもっと具体的に説明すべきだったことは、本襖が反る可能性があるということだけでなく、それがどの程度起こりうるのか、またその影響がどういったものになるのかという事柄だった。この認識がなければ、お客様は全く想像できず、そして後悔することになる。
これからは、本襖を貼る前の注意点として、「反り」の可能性について詳しく説明し、また、どのように対処するかについても教えるつもりだ。そして、最も重要なのは、「見え方」の特徴を見つけることであり、これによってお客様自身が襖が反る可能性を減らすための手助けをすることができる。
単に製品を提供するだけでなく、その製品を長く続けられるようにすることそして、それは私たち自身が学び続け、改善し続けることから始まりまると思う、、というところで今回の話は終わりにしよう。
★あわせて読みたい当店のブロガーブログ
襖の張り替えを効率化!測らない紙の切り方を伝授
https://tatami777.blogspot.com/2024/01/blog-post_28.html
★あわせて読みたい僕のブログの記事
youtubeでは話せない『段差のチェックポイントとその解決法』の話
https://tatami777.blogspot.com/2023/07/youtube_27.html
★あわせて読みたい僕のブログの記事
youtubeでは言えない【初級編】襖に帯を貼る簡単なステップと急所を教えますの話
https://tatami777.blogspot.com/2023/07/youtube_21.html
★あわせて読みたい僕のブログの記事
youtubeでは言えない本襖マニア必見!隅シワ対策に衝撃のアイテム登場の話
https://tatami777.blogspot.com/2023/07/youtube_18.html
★あわせて読みたい僕のブログの記事
youtubeでは話せない『【超理想】戸襖は角ベラだけで貼れ』の話
https://tatami777.blogspot.com/2023/07/youtube_13.html
youtubeでは話せない『もうひとつの糊付けとは?本襖張り替えの成功法を初心者向けに徹底解説』の話