youtubeでは言えない本襖マニア必見!隅シワ対策に衝撃のアイテム登場の話

 本襖のデメリットのひとつに隅シワがある。どんなに気を使って襖紙を貼っても下地の段階でシワが寄っていればほぼ直すのは不可能だ。


これには僕もいろいろ挑戦してみた事はある。アイロンを何度もかけるやり方やスチームをかける方法や細い管を通して糊を注入する方法もやってみたがあまりうまくいかずに今にいたっている。誰かうまい方法を知っているなら教えてほしいものである。



本襖における隅シワの問題は、我々の美の探求における永遠の敵である。数多くの試行錯誤を経ても、どれも完全にはシワをなくすことはできなかった。アイロンで蒸らす、スチームで湿らせる、細い管を使って糊を注入するなど、様々な方法を試みてきたが、効果は一時的で、完全な解決には至らなかった。


しかし、挑戦を続けることで見えてきたのは、このシワ問題自体が、襖の魅力の一部であるということだった。襖紙のシワは、一つ一つが違う織り成すパターンを生み、その変化が空間に深みを与える。つまり、シワそのものが一種の芸術と言えるのだ。


そこで僕は、新たな視点でこの問題に取り組むことにした。それは、「シワを消す」のではなく、無理にでも「シワを美しく見せる」方法を探るというものだ。


この視点から見ると、以前は問題だと思っていたシワも、まるで自然の風景のように見えてくる。雲の流れや水面の波紋、木の皮の模様など、自然界の美しさを思わせるシワは、そこに風景を描き出している。それぞれのシワが紡ぎ出す物語を理解し、襖紙の美しさがより一層引き立つ。

そこで重要になるのが、照明だと気づいた。光の当たり方によって、シワの見え方が大きく変わる。特に、斜めからの光はシワを際立たせ、その陰影により立体感を与えてくれる。また、間接照明を用いて、ゆっくりとシワを流れる光を不思議と楽しめる。


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また、襖紙自体の色や質感もシワの見え方に影響を与える。光沢のある襖紙は、シワが光を反射し、幻想的な表情を見せる。一方、マットな襖紙は、シワが影となり、深みと落ち着きを与えてくれる。

結論として、シワ問題を克服する道は、シワをなくすことに固執するのではなく、シワを美しく見せる方法を探すことにある。我々が見つめるべきは、自然の美と調和し、その一部となること。それが、本襖の本当の魅力を引き出す秘訣であると言えるだろう。

シワを美しく見せる試みも、一つの視点として有意義だが、美を追求する者としては、やはり隅シワが存在しない本襖が理想像である。この矛盾した探求こそが、我々の本襖への深い愛情を示しているのかもしれない。


しかし結局のところ、本襖マニアからすれば、隅シワがないことこそが究極の美であり、これこそが我々が求めて止まない美の結晶なのだと言うところで今日のオチとしよう。


前田まさとし


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