youtubeでは話せない『襖の張り替えに揃えたい3種類の紙』の話
本当に必要な三種類の紙
「茶色い紙ありますか?」
ありがたい事に僕のyoutubeも現在登録者様が2700人となって、最近では近所はもちろん仕事関係の方や遠くは九州の方からLINEなどで連絡がある。先日も盛岡市内の方が僕の動画を見てご自宅の襖を貼ってみたいと来店された。
茶色い紙とは僕の感じでは「茶チリ」ゆえ枚数分渡して話を伺うとどうやら上張りの下に貼っているものだと言う。おそらく紫の透き合わせと思い少し切って手渡した。
そんなもので僕の動画を見て襖張り替えに挑戦している人も多いと思う。そこで迷うのが紙の選定なのだがこれは動画内で何度も言っている。
厚めの紙
骨が見えるくらいに穴の開いた本襖は厚紙で一回補強。それが紫の透きあわせ。なぜ紫かは光を通さないと簡単に思ってもらえればいい。紫の透きあわせがない時は最悪100円ショップの画用紙や厚紙(なるべく色の付いたもの)で良い。
まずそれを貼ろう。穴がなければ飛ばして次のステップに移ろう、貼り方などは割愛するので詳しい事は僕の動画を参考にしてほしい。
【保存版】本襖の張り替え7つのポイント
薄い紙
次に茶チリ(ちゃちり)ホームセンターやネットで売っている奴でかまわない。なければ最悪超薄い紙とか新聞紙で良い。ただし新聞紙の場合はその上に本番の上張りの紙が白いと透けて見えるので気になる場合は何か白い薄い紙を貼ろう。
茶チリの貼り方はくどいくらい僕のyoutubeで解説しているのでまたそちらを参考にしてもらいたい。
【企業秘密】茶チリ12分割の方法と本当は教えたくない裏技
そしてそれが乾いたら最後の上張りと言う事になる。出来るならシールタイプやアイロンタイプは避けて水をつけて貼る襖紙か自分で糊をつけるタイプの襖紙をおすすめする。
・画用紙などの厚紙
・新聞紙などの薄い紙
・最後に貼るお好きな襖紙
襖の張替えは一見難しそうに思えるが適切な材料と方法がわかれば誰でも挑戦できる。まずは穴が開いた襖の補強用に厚紙や画用紙、次に補強した襖に貼る茶チリや薄い紙、そして最後に貼るお気に入りの襖紙、これら3つの紙を準備すれば襖の張替え作業に必要な材料はほぼ整う。もし細かい手順が気になる方はYouTubeのチュートリアルを参考にしてほしい。そして一歩一歩進めていこう。襖張替えは決して難しない。
なぜならこの3つでほぼカバーできるから。
【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊
・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている
前田畳店の二代目店主
・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表
・現在登録者2700人の襖系Youtuber
・畳技能と職人指導員、壁装技能資格
・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く50歳